機械の身体である私は、もちろん食事もしないし排泄もしない。 だから私がトイレに入るところを
見られたら、きっと怪しまれる。
時刻は深夜だったけど、念のために大きく迂回してから一番隅のトイレへ向かった。
逸る気持ちを抑えながらトイレのドアを開けると、
「えっ?」「あっ!」
そこにいる筈のない人がいた。
「警部さん…」
「サチ…なんでここに?」
「それ、こっちの台詞なんですけど」
言うまでもなく、警部さんも排泄をすることはない。 なら、どうして警部さんが人目を避けるように
トイレに来ているのか。
「と、いうわけで、警部さん。 説明してもらいましょうか」
背後から警部さんの身体を抱きすくめて連れ込んだのは、署内の取調室。
悪戯心に思いついた場所だけど、尋問の行われていない取調室って、結構穴場だと思う。
「それは、その…ちょっと」
「別に恥ずかしがらなくてもいいですって。 私だってそのつもりでトイレに行ったんですから」
右腕で警部さんを抱きとめながら、左手を下腹部へ滑らせていく。
「───っ」
焦らすように、金属の殻の上から警部さんの秘所を撫でる。
背後から横顔を覗いてみると、警部さんは恥ずかしそうに目をぎゅっと閉じていた。
「せっかくだから、一緒にしましょうよ。 いいですよね?」
警部さんはうんとは言わなかったけど、イヤとも言わなかった。
ゆっくりと警部さんの下腹部ハッチを開くと、掌ほどの面積の人工皮膚に覆われた股間と、
その中央のピンク色の割れ目があらわになった。